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デビューした年に最短でボディビル日本最高峰の舞台で栄光を手にした筋肉主婦

タイトルの名の通り、今回紹介するのは昨年2021年の2月に女子フィジークの選手として新人戦の舞台に立った、日本選手権8位・荻島順子選手だ。当選手は、なんとデビューから1年も経たずに日本最高峰の舞台で、多くの強豪の中を勝ち抜いてきた新星であり新人最強選手である。そして荻島選手は過去にはトライアスロンで活躍した選手でもあり、そのバックボーンがどうやら今の強さを生み出しているのかもしれない。今回は、どのようにして今の地位を築き上げたのかを取材した。(月刊ボディビルディング2021年11月号から引用修正)

取材・文:月刊ボディビルディング編集部 写真:中島康介

▶デビューから最短で日本最高峰の舞台に立ち栄光を掴んだ荻島選手とは【フォトギャラリー】

荻島順子選手の究極肉体美

「今回(昨年)の日本選手権は勉強しに行くつもりで挑戦させて頂きます」

私はもともとトライアスロンをずっとやっていましたが、約4年前に右膝の半月板を断裂してしまいました。そのときにゴールドジムに入会し、トライアスロンのためと、リハビリも兼ねてウエイトトレーニングを始めました。右膝は半月板を切除したため回復は早かったのもあり、走ったりすることができるようになりました。ですが今度は約3年前に左膝の半月板を断裂してしまい、縫合手術を行ったため、なかなか治らず、半年くらい歩くのがやっとな状態でした。その間も、トライアスロン復帰に向けてトレーニングを続けていましたが、一昨年の9月、ゴールドジムのトレーナーさんに「大会には出ないんですか?」と声をかけて頂き、10月から女子フィジーク出場を目指して本格的にウエイトトレーニングをやり始めました。最初は、脚のトレーニングは痛みや怖さがあり、レッグエクステンションやレッグカールしかできませんでした。
トレーニングは一昨年の10月から、ゴールドジム表参道東京で澤田めぐみ選手のパーソナルで教えて頂いています。トレーニング内容も澤田選手にお願いしていて、事細かにいろいろと指導を頂いています。挙げられる重量は伸びてきていますが、私自身まだまだだと感じています。これからは、無理なく澤田選手のように高重量デッドリフトを挙げられる人になりたいと思っています。 

荻島順子選手の究極肉体美

現在の分割は「本野式筋膜連鎖トレーニングXYZII」を澤田選手に、私のレベルに合わせて指導をしてもらっています。4分割で組んでいて、胸&二頭・脚・肩&三頭・背中の順で、1サイクルやったら1日オフという感じでやっています。ただ、時間が無くて4日でできないときは、胸&二頭を分けて5分割でやるときもあります。私は全く何も分からずにこの世界に入ってきたので、難しすぎて教えて頂いたことの10のうち1くらいしか理解できていないかもしれませんが、澤田選手に種目名から始まり、何から何まで手取り足取り教えて頂いている感じです。そんなこともあり、私自身部位へのこだわりなどは無く、必死にパーソナルトレーニングについていくのがやっとな状態です(笑)。
食事は、年間を通して同じ物を食べています。牛もも肉、鶏胸肉を調理してストックして、食べるようにしています。家族とは食べる物が全く別で、高カロリーなからあげやハンバーグなどを作って家族には出しています。ぜんぜん食べる物が違いますね(笑)。大会前は、デミグラスソースなどが入ったカロリーのあるものや、濃い味の料理は味見もせずに作っています。また、朝から子どもの食事とお弁当を作りながら、フリーポーズの練習をしたりしていました。食事を取るタイミングは、昼食、夕食の他に間食として、お腹が空いたときに鶏胸肉をつまむ感じで取っています。サプリメントは、トレーニング中にBCAAとEAA、朝とトレーニング後にプロテインを飲んでいます。基本は食事から栄養を摂るようにしています。

荻島順子選手の究極肉体美

今後私が目標としているのは日本選手権出場です。そこを目指して、残り期間は多くはないですが、筋量を増やしていきたいと思っています。日本選手権は、せっかくの機会なので出場させて頂くという感じで、どんな順位でもありがたいです。憧れの澤田選手と並ぶ機会になりますが、いると想像しただけでドキドキしてしまいますし、今は考えないようにしています。欲を言えば、予選通過まで行きたいですが、今回は勉強しに行くつもりで挑戦させて頂きます。

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