あまり動かさない筋肉は硬くなったり縮まったりしてしまい、普段の姿勢やトレーニングのフォームが悪くなっていってしまいます。骨盤と肩甲骨は特に、周辺の筋肉が硬くなるとその影響を受けやすい箇所です。姿勢改善エクササイズでは、2ヵ所の周辺筋肉にアプローチ! 筋肉に柔軟性を持たせて、骨盤と肩甲骨を本来の正しい位置に戻していく方法をご紹介します。人の手に頼らず、自己管理で筋肉を緩めることができるのを目指しましょう。
肩甲骨周辺の調整法
①まずは手を上で組んで息を吸う。
②次に息を吐きながら膝を曲げて手の平を前に伸ばし、肩甲骨を両サイドに引っ張っていく。
足の指は床から浮かないよう気を付ける。
③そこから体を左側へねじる。
このとき顔が上がってしまわないよう注意。右側の肩甲骨が引っ張られる。
④続いて右側へ体をねじる。
今度は左側の肩甲骨が引っ張られる。
⑤左右に3回ずつ繰り返したら、伸びて手を離して終了。
骨盤周辺の調整法
①ダラーンと力を抜き、両手を床に着ける。
②そこから手を少しずつ前に歩かせる。顔は前に向けて上げる。
③重心を後ろ側に持ってきて、こうすることで後ろももの部分が伸びる。
顔は上げたまま、息を吸ったときは重心を前に(②)、吐いたときは重心を後ろにして(③)、②と③の体勢を呼吸に合わせて繰り返す。
④何度かやったら最初の位置に戻ってロールアップ。
⑤終了!
教えてくれたのは…生尾美作子
大阪府出身。1995年に宝塚音楽学校へ入学し、97年には宝塚歌劇団星組に入団。男役・拓麻早希としてドイツ・ベルリン公演や、日中国交正常化30周年中国公演など、出演は1000公演を超える。2002年に退団し、マッスルミュージカルや劇団☆新感線の舞台、テレビなどで活躍。2005年からは女性専用フィットネス ButterflyLifeを立ち上げ、東京・目白椿の坂スタジオでダンス講師も担当している。
取材・文_長谷川亮 撮影_ AP,inc.