銀行OLにしてフィットネスビキニ界女王、「食べて痩せるダイエット」が話題となっている安井友梨さんに、脂肪燃焼を促す自重エクササイズを教えてもらいました。今回の種目では、腹部を中心に、太ももからお尻、背中までを総合的に鍛えます。脂肪を燃やすコツは、1回の動作でできるだけたくさんの筋線維を動員すること。
取材・文:鈴木彩乃 写真:AP,inc.
お腹シェイプは背中も鍛えるのがポイント
背中には肩甲骨周辺に脂肪燃焼を促す褐色脂肪細胞が多く存在するため軽い負荷でもいいので週2回くらいはやりたいところです。肩甲骨周りを積極的に動かすと、美しい姿勢に近づく過程で二の腕もスッキリしていきます。「同時にお腹周りも整っていく」と、いいことづくめなので、私は腹筋運動だけに終始するよりも、合わせて背中の強化に力を入れるほうがいいのではないかな、と考えています。
ペットボトル・バイク
腹部を中心に、太ももからお尻、背中までを総合的に鍛えるエクササイズ。骨盤を固定させ、下腹部に力を入れて動作することで深層部にも刺激を入れることができる。
ペットボトルを使った自重トレーニングですが、重さを変えるだけでなく、動作する場面でボトル内の水分が波打たないように体幹をしっかり使って美しく動くようにしてみてください。通常のダンベルなどを扱うときとは全く違う刺激が、身体に入っていくのを実感していただけると思います。
①仰向けになり、脚を持ち上げ両膝を90度に曲げてキープ。両手にペットボトルを持ち、頭上に伸ばす
②息を吐きながら上体をゆっくり起こして、背中から丸めて膝下あたりにペットボトルを置く
③お腹の力は抜かずにゆっくり上体を元に戻す
④再び、上体を起こして脚に置いたペットボトルを取りにいく
⑤お腹の力は抜かずにゆっくり上体を元に戻し、①の体勢へ
これだけでももちろん効果を得られるのですが、プレワークアウトとしてもお勧めです。通常、仕事終わりにトレーニングをすることが多いのですが、一日中座りっぱなしで骨盤まわりがガチガチに固まっている状態から急にスクワット!といっても切り替えが難しく、本来ならできるものもできないという場面によく出くわしていたんです。でも、プレワークアウトを導入すると身体が温まって、ほぐれると同時に狙いたい箇所が事前疲労するのでパフォーマンスがアップし、トレーニング効果を得やすくなりました。最近トレーニングの効果を感じられなくなっている人はぜひ、プレワークアウトに取り入れる方法も試してみてください。
教えてくれたのは、安井友梨(やすい・ゆり)さん
1984年生まれ 愛知県出身
現役の外資系銀行員でありながら、2015年30歳を機にトレーニングを開始する。
競技と仕事の“二刀流”を続けながら世界の頂を目指し、トレーニング開始10カ月で日本一になった。
<主な成績>
2018年「アーノルドクラシックアマチュアビキニ部門」4位
2019年「アジア選手権」総合優勝
2019年「第1回グランドチャンピオンシップス」優勝
2015年~2019年「オールジャパンビキニフィットネス選手権」5連覇中