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45kg減に成功のゆりやんレトリィバァがダイエットの師匠・岡部友とスペシャル対談『トレーニングで人生が変わった』

──それはまた激動でしたね……。そのあとにアメリカに?
ゆりやん そうなんです。2020年の1月から3月の頭まで行っていました。私、将来アメリカで活動したくて、演技や英語の勉強のために。ちょうど帰国するころにアメリカでも新型コロナウイルスの感染者がちょっと出てきたくらいのタイミングで、ギリギリでしたね。
岡部 ゆりやんに「アメリカに行っている間に激変してみんなをびっくりさせようよ!」って提案したんです。だから2019年の11月から食事管理はしっかり始めてました。アメリカに行ってからは「英語しか使っちゃダメ!」ってことで日々の食事レポートも私から送るアドバイスもすべて英語でやりとりして。そのあと、2~3月ころから「ゆりやん激痩せ!」みたいなニュースがいろんなところで流れるようになって、狙い通り!みたいな。「ドSトレーニング」のときの体重が94㎏だったから、トータル26㎏痩せたもんね。
ゆりやん アメリカでは毎日ジムに行って、友さんに聞いたトレーニングメニューをこなしていました。でも食事の意味は、そのころでもまだよく分かってなくて「友さんが言ってるからいいんだろう」っていう程度。なんでこれを食べたらあかんのかとか、知識がないまま我慢してたので、焼肉やお菓子を食べたりしてたんです。でも帰国してから自粛が本格化して、「時間がこんなにあるんだから自分の身体を大事にするしかない」と思って、詳しく教えてもらうようになりました。で、そこから食材はもちろん、友さんが実際に使ってる炊飯器とか、道具もすべて揃えて、やれることは全部やろうと。自分専用のグルーツビルダーも頼んで、トレーニングもオンラインでできる環境にしていきました。
──コロナでテレビのお仕事も減って、強制的に空いた時間をポジティブに使えたのは良かったですね。
岡部 ゆりやんは感染予防対策を徹底していたので、ほぼオンラインで指導していたんです。年末年始もゴールデンウイークもずっと。リアルにトレーニングできるようになったのは、本当にここ最近ですね。
──インスタグラムで公開していたホームジムに本気を見ました。ゆりやんさんは、もはやトレーニング無しの生活は考えられないんじゃないですか? 相当お忙しいと思うんですけど、1日の中でいつトレーニングの時間を作っているんでしょう。
ゆりやん バラバラではあるんですけど、一番機嫌よくやれる日のパターンだと、朝5時に起きて走りに行って、7時~8時くらいから身体をほぐして、ヒップスラストをしてスミスマシンで背中、肩をやって、最後にマットでプランクをするっていう流れですね。今はトレーニングを中心に日々のスケジュールを組んでいます(笑)。

岡部友さんとゆりやんレトリィバァさん

──5時! 朝から盛りだくさんですね。夜はトレーニングをしないんですか?
ゆりやん 私は朝のトレーニングが好きなんですよ。それに、運動が習慣になってから「朝起きられない」ということがなくなりました。夜もたまにしますけど、睡眠を優先することのほうが多いですね。トレーニングができないときもウェアだけは着ています。マシン周りもつねに片づけておいて、いつでも使える状態にしていないとサボっちゃうので。
──ちなみにトータルでどれくらい減量したんですか。
ゆりやん 友さんとトレーニングを始める前のMAX110㎏から考えるとマイナス45㎏ですね。一番落ちたときの体重は65㎏だったので。今は増えちゃって69㎏前後。腹立たしいので最近は体重を計ってません(笑)。まだまだ脂肪はあるのでそれは減らしていきたいんですけど、痩せたいというよりは、ムチムチのパンパンになりたいというか。「筋肉張ってるなぁ」みたいな。私、強くなりたいんです。腕立て伏せの回数が増えたり、今はまだ補助がないとできないんですけど、懸垂がひとりでできるようになったり、できなかったことができるようになっていくのが楽しいしうれしい。強い人間、身体になりたいなぁって思うようになりました。
岡部 ゆりやんは昔から水泳やダンスをやっていて身体能力はそもそも高い。それがトレーニングを続けてきたことでより磨かれていっている。身体が重かったときは、腰や膝に負担がかかってできなかったことも、どんどんできるようになってますね。身体の使い方をロジカルに理解しているし、頭で考えてトレーニングできるから飲み込みが早い。今はお尻だけのトレーニングじゃなくて全身をやっています。これからいろんな仕事が増えていくだろうし、何がきても対応できるような身体づくりをしています。
ゆりやん 2年前に改めてトレーニングのお願いをしに行ったとき、友さんに「もう太った身体でやれることはやってきたから、新しい身体になって新しいことをやってみようよ」って言われたんですよね。ほんまにそうやな、と思ったんです。太ってるだけの自分には、女としても芸人としても未来が見えなくて。別に太ってることで仕事がしたかったわけじゃないし、体型を売りにして活躍されてる芸人さんはすでにたくさんいますし。私じゃなくてもええやろ、と。本当に、たまたま食べ過ぎと不摂生で太ってしまっただけだったので(苦笑)。だから、痩せたらできなくなる仕事もあるだろうけど、できるようになる仕事のほうが増える。もう他人から何を言われても気にしないって決めたんです。そのとき初めて、友さんに昔言われた「自分のためにやる」っていう言葉の意味が腑に落ちました。好きな人のためとか、仕事のためじゃないんやな、って。だから今も続けられているんだと思います。(続きは最新号Woman’sSHAPE Vol.23《12月2日発売》でお楽しみください)


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