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トレ歴31年!ジュラシックこと木澤大祐選手の歴史が詰まったデカい筋肉を振り返る

2021年、日本選手権にて訪れた感動と歓喜の瞬間。それは、男子ボディビルのポーズダウン(表彰)でのことだった。6位・嶋田慶太選手、5位・木村征一郎選手、4位・加藤直之選手、3位・須山翔太郎選手、そして2位がコールされる前、19年4位の木澤大祐選手、9位の相澤隼人選手が舞台中央にて背中合わせでサイドチェストポーズを見せ、その後フロントダブルバイセップスに移行した。そのタイミングで2位・木澤選手がコールされ、過去稀に見る程のハイレベルな日本選手権にて、相澤選手が劇的優勝を遂げた。そしてまた、相澤選手の優勝が決まった途端、2位の木澤選手が相澤選手の腕を掲げ、ともに健闘を称え合ったのだ。木澤選手は、17回連続で日本選手権のファイナリストとして君臨してきた、まさにトップ選手であるが、今大会にて初めて自身最高位の2位にまで登り詰めた。2017年は、自身は特に不調もなく自信を持って挑んだが、結果は11位。そこで木澤選手は、「あぁ、これはほんとうに来るところまで来ちゃったな」と感じたという。これは木澤選手にとってのどん底であったのだ。しかし、翌年は6位まで上がり、2019年は初の表彰台の一歩手前まで登ってきた。深い底から這い上がってきた木澤選手は、昨年、ようやくその歴史の中で初めて栄光を掴んだ。本記事では、そんな栄光までの道筋を肉体に刻んだ木澤選手の昨年のステージを振り返ろう。

取材・文:FITNESS LOVE編集部 撮影:中島康介

2021年10月10日(日) 男子日本ボディビル選手権大会 木澤大祐選手 【フォトギャラリー】

◆比較審査(ファーストコール)

比較審査の目玉となる『ファーストコール』では、2019年3位の加藤選手から順に、2位・須山選手、4位・木澤選手、優勝の相澤選手の順でラインナップされた。会場にいた誰もが拍手による興奮を現わし、4人の選手からは強い気合が感じられた。

◆フリーポーズ

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